行政書士すぎやん事務所の取扱業務の柱の一つ「行政許認可業務」のご案内ページです。

許認可業務の内容

許認可って何?

人は本来、何をするにも自由です。自動車を運転する、レストランを開業する、建設業を営む——これらはすべて、原則として誰にでも認められた自由です。
しかし、その自由を無制限に認めてしまうとどうなるでしょうか?
運転技術のない子どもが車を走らせて事故を起こす。
衛生管理の不十分な飲食店が食中毒を発生させる。
経験のない大工が欠陥住宅を建ててしまう。
——そんな事態が起これば、社会は混乱してしまいます。
そこで、社会の秩序と安全を守るために、行政が「許可」や「認可」という仕組みを通じて、個人の自由を一定のルールのもとでコントロールしているのです。

本来誰でも享受できる個人の自由を、公共の福祉の観点であらかじめ一般的に禁止しておき、個別の申請に基づいて禁止を解除する行政行為が「許可」です。自動車の運転免許、飲食店営業許可、一定金額以上の建設工事を請け負う場合に必要な建設業許可などが主な例です。

私人相互間の法律効果を補充して完成させる行政行為が「認可」です。農地売買時の農地委員会の許可や公共交通機関の運賃値上げの認可などが主な例です。

現在、日本には、15,000件を超える許認可が存在すると言われています。この膨大な種類の許認可の申請書類の作成を、他人の委託を受けて報酬を得て業として行うことができるのが、行政書士です。
これだと、「行政書士って仕事の範囲がめちゃめちゃ広くって大忙しですね。」という声が聞こえてきそうですが、実態はいろいろありまして・・・まあそこは深く言及しないことにします。。。

許認可業務はSTEP by STEP

すぎやん事務所は、どのような許認可であっても、概ね以下のステップに沿って検討・対応しています。

STEP1.やろうとしていることが許認可申請が必要なことか、チェック!!

まず、予定している事業に許認可申請が必要かどうかを、法令に照らして確認します。
たとえば、税込500万円未満の工事を請け負うだけなら建設業許可は不要ですし、自分が使用した古物を販売するだけなら古物商許可は不要です。一方、カウンター越しの会話なら風営法の許可がいる「接待」にあたらないといった誤解もあります。うわさや固定観念にとらわれず、法令に照らして客観的に判断することが必要です。

STEP2.申請者の状況が許認可要件に合致しているか、チェック!!

次に、申請者の状況が法令で定められた許認可要件に合致しているかどうかも必ず確認が必要です。
要件は、許認可の種類によって様々ですが、例えば以下のような条件があります。
人的条件:ちゃんとした人か。何かあったときに責任を負えるだけの資産があるか。事業を問題なく行うだけの経験や技量を有しているか、など。
設備条件:事業を問題なく行える設備が整っているか、など。
場所的要件:希望する場所で事業を行うことで悪い影響を受ける恐れのある施設が周辺に無いか、など。

申請者に実態をヒアリングして、許認可要件を満たすことの確認を行います。
当たり前ですが、実際は要件を満たさないのに満たすかのように偽装したた申請はできません。

STEP3.申請書の作成と申請添付書類の収集、整備

許認可の申請時には、申請書以外に多くの添付書類の提出が必要です。これらは、申請が許認可要件を満たすことを客観的に証明するためのものです。
住民票や身分証明書などの公的書類は役所に申請すれば発行されるので比較的簡単ですが、例えば、「○〇業として○〇年間の実務経験あり」という事実をいなる書面で証明するかなど、悩ましい場面もしばしばあります(ここが行政書士の腕の見せ所とも言われています)。

STEP4.申請提出、審査

書類の準備ができたら、いよいよ行政庁に提出します。多くの許認可ては行政書士による代理申請が認められていますが、中には申請者本人の出頭が求められる場合もあります。
申請受付時に担当官が申請書類をざっくり確認しますが、その後、行政庁内で本格的な審査が行われます。許認可の中には現地調査が行われるものもあります。また審査の過程で行政庁から問い合わせを受けたり、補正を指示されることもあります。
申請を出してから許可が下りるまでの目安の期間(標準処理時間)を行政庁が公表していますが、これはあくまでも目安であり、行政側の混雑状況や申請の内容によってはそれ以上に時間がかかることもあります。

STEP5.許認可決定とその後

行政庁内の審査が無事終了したら、許認可が下りた旨の連絡があります。
許認可の中には有効期間があるものと無期限のものがあります。有効期間がある許認可は、更新手続きが必要です。
また、許認可を受けた者には一定の遵守すべき義務が法令で定められています。その義務を履行しなかった場合には、許可取消しというペナルティもありうるので注意が必要です。

許認可業務丸投げのおすすめ

許認可手続きの中には、お客様ご自身で調査・書類作成・提出まで対応可能なものもあります。しかし実際には、法令の確認や書類の整備、行政庁との協議・折衝など、煩雑で時間を要する場面が少なくありません。

事業運営でお忙しい中、このような手続きに貴重な時間と労力を割くことは、大きなロスにつながる可能性があります。
そこで、経験豊富で対応力のある行政書士に一括して任せることで、安心して本業に集中していただくことをおすすめします。

もちろん、行政書士費用は発生しますが、手続きの正確性、審査対応のスムーズさ、時間的・精神的な負担の軽減といったメリットを考えると、十分に価値ある選択だと考えています。

行政書士すぎやん事務所が対応できる行政手続き別リンク集

行政手続き別のページリンクをまとめました。各ページではそれぞれの手続きのポイント説明と行政書士すぎやん事務所のサポート内容のご説明をしています。

許認可業務のお問合せから業務完了までの大まかな流れ

どの許認可であっても、流れはおおむね共通です。

お問合せ(30分無料)
「○〇業の許可を取りたい」「○〇業許可を更新したい」「〇月〇日までには事業開始したい」などなど、お客様のご要望を詳しくお聞かせください。
すぎやん事務所から、対応方針と費用見積りの検討に必要な情報をヒアリングさせて頂きますので、ご回答をお願いします。
見積りご提案
すぎやん事務所から、対応業務の内容及び行政庁に支払う手数料等と行政書士報酬のお見積りをご提案します。
業務委任契約の成立と着手金のお支払
お見積りにご納得頂けた場合、お客様とすぎやん事務所との業務委任契約が成立します。
お見積りにおいて着手金を明示している場合はそのお支払いをお願い致します。
書類作成、添付書類の整備
業務委任契約の成立確認後、下記のような実作業に着手します。
申請書類の作成
すぎやん事務所にて、行政庁指定の申請書類を作成します。申請書類作成に必要な情報のご提供にご協力をお願い致します。
申請添付書類の整備と収集
お客様が手配いただく書類とすぎやん事務所が手配する書類を分けてご案内しますので、ご対応をお願い致します。
行政庁への照会、事前相談
お客様の状況が許認可要件に該当するかどうか微妙な場合など、必要に応じて行政庁に事前相談して、確実に手続きを進めます。
行政庁への申請書提出と報酬お支払
すぎやん事務所が行政庁に申請書等を代理提出します。
行政庁から指示がある場合を除き、お客様が行政庁に出向いて頂く必要はございません。
申請時、行政庁に手数料を納付する必要がある場合、お客様から事前にお預かりした金銭から納付します。
行政書士報酬は、行政庁の申請受理のタイミングでお支払い下さい。
許認可取得
申請に関する行政庁からの問合わせや確認は、原則としてすぎやん事務所が代理で受け付けて対応します。
行政庁での審査を経て、晴れて許認可を取得します。
許認可を得た事業者が遵守すべき義務をご説明します。

行政書士報酬および行政手数料の目安については、「料金」ページをご覧ください。
下記バーナーからリンクしています。

お願いした許認可申請を行政庁が不許可にしたときは、費用や対応はどうなるの?

申請前には、法令や基準に照らして取得可能性を慎重に調査・判断いたしますが、最終的な許可の可否は行政庁の裁量や法令解釈に委ねられるため、許可取得を保証することはできません。
万が一不許可となった場合でも、以下の点についてあらかじめご理解をお願いいたします:
・行政庁に納付された手数料等は、制度上返金されません。
・行政書士報酬についても、当事務所の明確な過失による不許可を除き、原則として返金はいたしかねます。

当事務所では、申請前の要件確認とヒアリングを徹底し、申請の精度を高めることで不許可リスクの低減に努めております。

自分で調べて申請をしたが不許可になってしまった案件ですが、すぎやんさんに依頼したら許可がとれることもありますか?

一度ご相談ください。
当然ながら、不利な事実を隠したり、事実や資料を改ざんしての再申請はできませんが、書類の補充や補正、あるいは、行政庁との折衝を通じて、許可を得ることができる可能性もゼロではないです。また、「現時点では許可は得られないが、この先3か月実務経験を積みさえすれば許可をとれる。」などといった許可を得るための条件を明確にできることもあり得ます。

頼んでいた業務を途中で中止したいんだけど。

やむを得ない事情がない限り、お客様からの業務の中止はご容赦ください。やむを得ない事情がありお客様が業務を中止する場合には、業務の進捗状況に応じた行政書士報酬を申し受けます。

すぎやん事務所へお気軽にお問合せください。06-6711-0778受付時間 9:00-20:00 [ 日・祝日除く ]

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